頭がズキズキと割れるように痛む…


そのまま教室へ向かいドアを開けた

━バンッ

思ったより力が入っていたみたいで
すごい音がした


「あの子って本当可哀想な人間よねぇ」

「ちょっと、そんな事言ったら
もっと可哀想じゃんか」

なんて言いながらもクスクスと
私を見ながら笑っている


…面倒くさ…

ギロッとそいつらを睨むと
「い、行こ!」とそそくさと教室を
出ていってしまった


急に色々面倒くさくなってきたから
自分の鞄をひっ掴んで廊下に出た


「あ!華ちゃん!」

サイアク……

「…なに」

「えーなんか冷たくない?」

「…」

私に話しかけてきたそいつを
無視して歩き続けた

「ちょっと待ってよー」

と言いながら私の腕を掴んできた

「…触んないで」

「ご、ごめん…てかどこ行くの?」

「帰る…」

「え、帰るってなんで?」

「別にあんたに関係ない」

そう言って私は靴に履き替え
校舎を出た