何を言ってるんだこの人は…

「だって、華ちゃん見てたら
そんな事するような子に見えないし…

それに、さっきだってあんた達の事を
見た華ちゃん…酷く怯えてたもん
あれは演技に見えなかったけどなー」

淡々と言う赤髪に、まりあも私も…
クラスの人たちもポカンとしていた

「で、でも…!「それに今…お前らだって
華ちゃんの事いじめてんじゃん。
それも、大勢で。そんな事してる奴が
いじめられたって言ってても、俺は絶対
信じないから」

まりあの弁解を遮って尚も赤髪は続ける

「…羚凰君はぁ信じてくれないんだねぇ」

「あぁ、俺は信じない」

「…もう良いよ…グズッ…」

赤髪が信じてくれないのがよっぽど
悔しかったのか赤髪の席から離れる瞬間
キッと私を睨みつけてきた

クラスの人達は

「あれはちょっと言い過ぎじゃない?」

「ねー。無いわー」

「顔がイケメンだからって調子乗ってる」

など口々にコソコソ話していた