「羚凰くーん。その子とはぁ、
仲良くぅしない方がぁ良いよぉ?」

ほら来た。まりあ。

自分があたかも私に「いじめられた」
と嘘をつき
私から遠ざけようとするのだ。

「…なんで」
「だってぇ、グズッ…私のことぉいじめて
きたんだよぉ?グズッ…」
「…」

泣き真似をしながらそう言うまりあの
言葉に対して赤髪は無言だった

私は、赤髪から軽蔑した目を向けられる
のが怖くて席を立ちドアへ向かった

「…それってさ」

いきなり赤髪が口を開いたので私は
びっくりして思わず赤髪の方を振り返った

じっと冷めた目でまりあを見つめる赤髪

「本当の事なの?…本当に華ちゃんは
君のことをいじめたわけ?」

「「…え?」」

まりあと私が同時に聞き返した