「樹くん。38.7も熱があったんだからね?」と茜さんは言った。
「え、そんなに?」俺は驚いた。
「うん。無理しちゃダメだから...」と茜さんは言って、俺の点滴を変えて出て行った。それから、父さんと母さんが来た。
「樹。無理しないで?お願い。」母さんは少し涙目になりながら言った。
「ごめん、なさい。」その目を見て俺は申し訳ない気持ちで一杯になった。
「本当に、ごめんなさい。」俺の目から涙が出てきた。
「お?泣いてんのか?」と父さんに言われ、
「うるせ!」と言った。
なぜか、面白くなって3人で笑った。