咳をしながら、病院に行って何事もなかった様に父さん達と話した。
「じゃ、そろそろ、帰る、な。」言葉が途切れ途切れになる。
「樹?」と母さんが心配そうな声で呼ぶけど、気にしないで病室を出ようとした。
ドンッと誰かとぶつかる。
俺はそのまま意識を手放した。

目を覚ますとどこかで寝ていた。
「ん...」頑張って起きると、頭がぼーっとする。
「ここ、どこだっけ?」と呟いて何があったか思い出す。
そっかぁ俺は、倒れたのか。
すると、そこに茜さんが入って来た。
「樹くん起きたの?大丈夫?」と茜さんは言った。
「はい...すみません。」俺は謝った。