あの子が、部活を辞めた…
あれは、私達がいけなかったのか…
よくわからない。

俺は、10月になって部活を辞めた…
理由は、決して親が病気だからと言う事で無く、部内イジメだ。
それで、単位は落としかけて、精神的にもキツかった。ただ、家族に心配をかけたく無くて黙っていた。
「兄さん?今日も部活?」葵に聞かれ、ビクッとする。
「そう、だけど?」オドオドしながら言う。
俺は、嘘をついて時間を潰して病院に行く。
それをずっと続けていた。
ましてや、父さん達の余命は残り3ヶ月…
もう、心配はかけられない。そう思うとどうしても、嘘をつくことしか出来なかった。