母と父の人生の記録

お互い、それが面白かったのか笑いながら帰る。
家に着くと、「兄さん。ちょっと待っててね?」と葵は言って、部屋の中に入って行った。
「いいよ〜」と言われ、部屋の中に入ると食卓に並べられていたのは、豪華な夕飯。
「な、なにこれ?」と言うと
「誕生日おめでとう!兄さん。」と葵は言った。
今日は、俺の誕生日だった。
「忘れてた…」俺が言うと、
「何で忘れんの?兄さんの誕生日が1番覚えにくいけどさ!」と半分怒られながら言われる。
確かに、俺の誕生日は8月30日と微妙な日…
「あ、そうだ!」と葵は何かを思い出したのか、
「はい!」とラッピングされた箱を渡された。
「これ…」俺が言うと、
「それ、父さんと母さんからのプレゼント。」と葵は言った。
中身は、腕時計だった。