「葵。あなた、将来何になりたいの?」母さんが葵に聞いた。
「え?私?私は…」と言った葵。
「失礼します。」と葵の声を遮るように入って来た茜さん。
「茜さんみたいな、看護師になりたい。」葵はそう言った。
茜さんは、びっくりしたのかポカンと口を開けてフリーズしていた。
「看護師さん?そっか。茜さん。」母さんは言った。
「は、はい!」と茜さんは大きい声で返事をした。
その反応に俺らは、大笑い。茜さんは顔を赤くしていた。
「で、何でしょう?」笑いが治った時、茜さんは母さんに聞いた。
「あ、ごめんなさい。茜さんは、どこの高校出たの?」母さんは言った。