母と父の人生の記録

家に帰ると、夕飯を食べて風呂に入る。
「兄さん。今日、どっちが先に入る?」と葵が言った。
「じゃ、お前先でいいよ…」と言うと、
「先、入るね?」と風呂場に走って行った。
その間、俺はテレビを見ながら今日言われた事を考えた。
先生が言っていた事は、父さん達が生きられるのは、少なくとも6ヶ月。長そうで短い時間。
今、7月の終わりだから来年の1月終わりまでになる。でも、それは可能性があるという話で、それより早いかもしれないし、遅いかもしれない。
「兄さん!」と呼ばれ俺はハッとする。
「どうした?」と聞くと、
「お風呂。どうぞ…私、先2階に行ってるね。」と言われ、俺は風呂に入る。
湯船に浸かって思う。
俺も、今は高2。葵は中3だ。このまま2人が居なくなったとして、俺は今、親孝行が出来ているのだろうか、反抗期でもいいのだろうかと…