母と父の人生の記録

「ただいま。」俺はそう言って部屋に入る。
「おかえり。」と微笑む3人。
この顔を見ると、伝えないことにした。
「どうしたの?樹。」立ち止まっていた俺に母さんは言った。
「ん?なんでもない。そろそろ帰るな?」と言うと、
「ああ。気を付けろよ。」と父さんは言った。
「分かってるよ!葵、帰るぞ〜じゃあな?」俺はそう言って、葵と一緒に病院を後にした。

「兄さん。どうかしたの?」と葵が聞いてきた。
「ん?なんで?」俺が言うと、
「いや、さっきフリーズしてたから…」と葵が言った。
「ちょっと考え事してただけだけど…」少し焦った俺は、すぐに言った。
「ふ〜ん。母さん達、早く良くなるといいね。」葵は笑顔でそう言った。