私たちは何度もあの公園で待ち合わせをした
。話していると学校で息苦しかったのを忘れ
られる唯一の居場所だった。ずっと喋ってい
たいと思った。

私たちが出会って半年が経過した夏の頃。そ
の時が来るのは突然だった。
「未来、俺と‥‥付き合ってください!!」
固く目をつむる遥を見てるとなんだか和まし
くなってくる。
「はい。よろしくお願いします。」

それからの日々はもっと楽しかった。
付き合ったその日にずっと一緒にいられます
ようにってベンチに赤のリボンを着けた。夏
祭りにも行ったし、遊園地や水族館にも行っ
た。秋には紅葉狩りにも行ったし、冬には雪
だるまも作った。1年なんてあっという間で
高校3年生になった。クラス替えで前のクラ
スの子が全然いなくて助かった。また前と同
じ息苦しさを味あわずに済む。でも、私が一
番楽しいと思える場所は遥のそばだった。