売店には、あの時と同じストラップが並んでいた。私はそれを買って、走って彼の方へ戻る。
「潤。お待たせ。はい!」と私は彼にストラップを渡す。
「ッッ」と突然彼は頭を抱えてうずくまる。
「潤?潤?どうしたの?」私が声を掛けていると
涙を流した彼が顔を上げた。
「ら、ん?」と彼は言う。
懐かしい声だった。
「潤?記憶戻ったの?」私が聞くと、
「あ、ああ。全部思い出した。お前が入学式に転んだ事も、いつも赤点ギリギリだった事も、美術室で一緒にいた事も…全部。」と彼は言った。
私は潤の隣に座った。
嬉しくて、涙が出て来た。
止まる事のないこの涙は、彼が記憶喪失になった時とは別の感情が入り混じった涙だった。
「潤。お待たせ。はい!」と私は彼にストラップを渡す。
「ッッ」と突然彼は頭を抱えてうずくまる。
「潤?潤?どうしたの?」私が声を掛けていると
涙を流した彼が顔を上げた。
「ら、ん?」と彼は言う。
懐かしい声だった。
「潤?記憶戻ったの?」私が聞くと、
「あ、ああ。全部思い出した。お前が入学式に転んだ事も、いつも赤点ギリギリだった事も、美術室で一緒にいた事も…全部。」と彼は言った。
私は潤の隣に座った。
嬉しくて、涙が出て来た。
止まる事のないこの涙は、彼が記憶喪失になった時とは別の感情が入り混じった涙だった。


