「や、あのね?ちょっと仕事で失敗しちゃって…」私と彼の間に暗い空気が流れる。
この空気を断ち切ろうと携帯を出すと、
「あ、それ」と彼は私の携帯ストラップを指差して言った。
「これ?これは、潤がくれたんだよ?」
「僕が?」
「そう。遊園地の帰りに買ってくれたんだよ?」
私が話すと、
「あの、明日暇ですか?」と彼は言った。
「ひ、暇だけど…」私が言うと、
「じゃ、明日その遊園地に連れて行ってくれませんか?」と彼は言った。
「良いけど、なんで?」私が聞くと、
「何か思い出せる気がするんです。」と彼は答えた…