「誕生日はまだだよな、なんだっけ?」


う、いいのよ、遼ちゃん、いいんだけどね。


遼ちゃんが、いちいち記念日なんかで騒ぐタイプじゃないのはわかってるし。


「ほら、今日は付き合って3カ月記念日だよ」


「え?あれまだやるの?」


ちょっと驚いた顔をする彼を見ると、しょんぼりしてしまう。


どーせ、遼ちゃんにとってはその程度のものなんでしょうね。


「・・・」


黙っていじけていると、


「あー、そうだそうだ、3カ月記念、やろうか」


私に気を使っているのか、こんな風に言ってくれる彼はやっぱり優しいけど。


「いいよ、遼ちゃん、無理しなくても」