波の音が静かに響き、冷たい風が吹いてきた。 「俺も君と一緒にいたい」 さっき僕が言った言葉が僕の心の中で繰り返し響いていた。 込めた思いはすごく大きかったけど、口に出して言ってみたらそれは、数秒にしか満たない言葉だった。 僕は不安げに君の顔を覗き込んだ。 君に僕の思いは届いているのかな? 君は少し涙を流していた。