あの人は私のもとにはいなくて、私の涙を拭いてくれることもなかった。 泣いてしまったことにより、その事実を認めなくてはならなくなって私はもっと悲しくなった。 目からあふれ出る涙は止まる様子もなく流れ続け、地面を濡らした。 その涙は私の心から出た星のように思えた。その日の空に星はなかった。 だから私は星を見ることがなかった。 眼に映る景色からも星が消えて、私の心の中からも星が消えた。 そして、私は星を見ることがなくなった。