だから、僕は君に聞いたんだ。 「君は何を抱えているの?」 空の雲が少し動いて、僕と君の間に冷たい風が吹いた。 夏の暑い日なのに、涼しいとは思わない風だった。 「私が抱えていること……」 君の表情が暗くなっていくのを感じた。 僕は黙って君を見つめて、それ以上君に問い詰めようとはしなかった。