いくつかキスを重ねてから、広沢くんが唇を離して低くささやく。 「れーこさん、さっきからずっと手ぇ止まってますよ?」 「だって広沢くんが邪魔ばかりするから……」 「俺が我慢できなくなる前に、さっさと終わらせてください」 「だったら邪魔するのをや……」 苦情を言い終える前に、また広沢くんに唇を塞がれる。 結局私たちがオフィスを出たのは、それから1時間以上もあとだった。