一冊の本を手に取る 。



図書室にはわたしと司書さんだけ 。



と言っても司書さんは隣の部屋に行ってしまった 。




本を開いて指で文字を追いながら立ち読みする 。


だって同じ文何回も読んじゃうことあるもん 、 小説とかは行間が短いからわけわかんなくなるの 。






後ろから手が伸びて文字を追う手が重なる 。





「 また難しい本読んでる 」


「 りつっ … ! 」




律が肩越しに覗く 。



顔が真横にある … っ
近い … !



全然本の内容が入ってこない 。