やっと言ってくれた 。


嬉しくてたまらない 。




「 うん 」




律が立ち上がって 、 すぐにわたしも立ち上がる 。



律に手を引かれてすぐ隣の体育倉庫に行く 。





もう誰も使ってない場所 。 わたしたち以外 。



鍵も壊れてるから本当は勝手に入り放題 。




誰にも見られないように入る 。




「 … ハンカチで拭いて ? 」



律の濡れた顔や黒髪をわたしのハンカチで拭く 。