誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





愛されるべき人に愛されないわたし達 。


家庭環境は違っても 、 似てるのかもしれない 。




「 愛されないって悲しいね
寂しいし 、 虚しい 」




わたしはそう呟いて 、 諦めて帰ることにした 。




「 寂しいから 、 満たしあおうよ 」




この言葉がなかったらきっとわたしは律のことを好きにならなかったし 、 恋人ごっこなんてやってない 。



律はわたしの冷えた手を握る 。