あれから1週間か2週間が過ぎて 、 暇つぶしに図書室で本を読んでた時にまた会えた 。




「 あ 、 あの時の …
傘ありがとうございました 」




律がテーブルを挟んで向こう側に座る 。




律のスクバからわたしの折りたたみ傘が出てくる 。




「 いや … 大丈夫です 」




返された折りたたみ傘を自分のスクバの中に入れて読書を続ける 。




律が席を立って帰ったのかと思ったら 、 本を手にまたわたしの前に戻ってきた 。