「 はい ! ハンカチ落ちてたよっ ! 」



「 … ありがとうございます 」




律の前ではすんなりハンカチを渡してくれる 。




『 じゃあね 』 って言って小野くんは行ってしまった 。




律と二人きりで残されて 、 周りを確認しながら律のもとへ走る 。




「 びっくりしたよ 、
透子と小野くんが
何で一緒に居るんだろうって 」



「 … わたしも 、 びっくりした
小野くんがハンカチ拾ってくれてたから 」




小野くんにはもう会いたくない 。


こんなの 、 余計なお世話 。