律に見えないように小野くんの肩に手を乗せて制服を握り締める 。



それに気づいた小野くんは驚いたようにわたしを見てる 。



何も言葉にしないけど 、 小野くんはわたしが言いたいことわかると思うから 。




「 あ … いや 、 誤解しないでよ ?
透子ちゃんが階段から
落ちそうになったからさー ! 」




律にそう言ってやっとわたしと小野くんは離れる 。



「 そうですか … 」



相変わらず律は不思議そうな目で見てくる 。