小野くんのクラスの教室に行こうと前を見た時 、 遠くから小野くんが見えた 。
「 お 、 小野くん !
遅れてごめんなさい !! 」
小野くんの近くまで走っていった 。
距離が5メートルくらいまで近づいた時 、 小野くんの様子が何か変だった 。
「 小野くん … ? 大丈夫ですか ? 」
「 ちょっと待って … 心の準備するから
… でもやっぱり振られるの怖いな … 」
「 え ? 」
小野くんが悲しそうに笑う 。
いつもは目を合わせてくれるのに 、 今は目が合わない 。
「 俺のお願い聞いてくれるって言ってたよね 」
「 あ 、 はい … 夏休みに言いましたね 」
「 今 、 俺のお願い叶えてくれないかな 」
今 … ?
もちろん聞くけど 、 さっきから小野くんは悲しそうな顔するし告白の返事もできないしで状況がわからない 。
「 あ 、 でもその前に告白の … 」
「 今じゃないとダメなんだよ 」
お願いを聞いた後でも告白の返事はできる 。
お願いを叶えて小野くんが笑ってくれるならそれで良いか 。
「 … 分かりました
何でも言ってください ! 」
せめてわたしが明るく振る舞わないと 。
いつも元気を分けて貰っていたから 。
「 ほんと … ? じゃあ … 」
「 はい ! 」
何でもかかってこい ! 今は強気だと思っていた時 、 やっと小野くんと目が合った 。
「 誰も見ないで 、 俺だけを選んで 」
縋るような目つきでわたしを見ていた 。

