誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 じゃあゴミ捨ててくるからそこで待ってて 」



「 あ 、 ありがとうございます 」



かき氷を食べ終わって小野くんがわたしの分までゴミを捨てに行ってくれた 。



その間することがないから周りを見渡す 。



自分がこの人混みの中にいるなんてまだ信じられない 。



ずっと家にいる夏休みだと思ってたからわたしも夏祭りに行くなんて全然想像できない 。





「 あれ ! 村田さんだ〜 !! 」




女の子に呼ばれて横を見る 。




「 … こんにちは 」



「 村田さんも来てたんだ !
 私服かわいいね〜 ! 」



「 ありがとうございます 」



小野くんのファンかと思ってたけど男女4人組の同級生だった 。




「 誰か一緒に来てるの ? 」




「 あ … まぁ … 」



「 1人なら一緒に回ろうよ〜 !
 俺村田さんと話してみたい !
 てか俺たちのこと分かる ? 」



グイグイ来る男子を残りの3人がからかっている 。



この雰囲気苦手だ 。



でも小野くんと一緒に来てるなんて言いづらい 。




「 あの 、 わたし … 」



「 そういえば 、 村田さん
 蒼介に絡まれてるんでしょ ? 」



もう1人の女の子に突然話しかけられた 。