誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 少しは気分転換になったかな 」



小野くんはわたしの隣に来てしゃがんだ 。




「 はい … 初めての事ばっかりで …
 ありがとうございます 」




わたしも川を見つめながらしゃがむ 。



「 こちらこそありがとうだよ !
 俺の好きな場所に来てくれて
 … あと 、 俺のこと意識してくれて ! 」




わたしを見る小野くんの目にまたドキッとした 。





「 別に意識してないです !
 律と離れてから時間も経ってないのに …
 わたし軽い人間みたいじゃないですかっ 」




意識してしまっている事は認めたくない 。



視線を川に戻した 。





「 時間なんて関係あるのかなあ …
 俺一目惚れでここまで来たんだけどね〜 」




「 …… それに 、 ちょっと怖いんです
 また誰かに依存してしまうんじゃないかって 」




恋心にのめり込むのが怖い 。


誰かがいないと生きていけないような人間にはもうなりたくないから 。