徒歩通学だから制服姿で電車に乗ることはあまりない 。
昼の1時過ぎだから制服を着た人もまばら 。
わたしにとって異世界への電車に思えた 。
高校の最寄りから一駅離れた場所まではいつも買い物で来てるけど 、 二駅離れたらもう自分が想像できない場所だ 。
自分が生活してた場所は広いと思ってたけどこんな身近に知らない場所があるなんて思わなかった 。
「 透子ちゃん子供みたい 」
小野くんが小さな声で呟いた 。
夢中になって窓の外を見ていたことに気づいた 。
こんなにワクワクすることなんて最近あっただろうか 。
「 … そんなことないですよ
… 初めて見る場所なので 」
「 へ〜 …
子供みたいな透子ちゃんも悪くないよ 」
冷静を装って気取ってみるけど小野くんには無駄だったみたい 。

