誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 お待たせ〜 ! 行こっか ! 」



小野くんから鞄を受け取り歩き始める 。



小野くんを待っている間に本鈴のチャイムが鳴って更に罪悪感 。


でも誰もいない校舎をこっそり歩くのは少しワクワクする 。



先生の話し声 、 プリントが擦れる音 、 英語のリスニングの音声 、 校庭から聞こえる生徒の声 。



いつもはその授業に参加する立場だったのに今はただ音を聞いているだけ 。


好奇心と罪悪感が混ざっている 。




「 で 、 どこ行くんですか ? 」



「 俺の好きな場所付き合ってよ 」




言われるがまま 、 わたし達は電車に乗った 。