誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 サボってどっか行こうよ 」



「 嫌です 」



即答する 。



当たり前だ 。 サボるなんてありえない 。




「 透子ちゃん拒否権ないのわかってる〜 ? 」



「 は … ? 」




悪戯な笑みを浮かべる小野くん 。




「 今俺が透子ちゃんの手掴んでるから
 逃げられないよ ? 」




やられた 。



触られたことに夢中だった …




「 はい !
 じゃあ透子ちゃんの荷物持ってくるね !
 先生には具合悪いとか言っておくから !
 逃げちゃダメだよ〜 !! 」




逃げられないもん 。 わたしの荷物が人質だから 。



サボってしまうことに罪悪感はあるけどこういう日も悪くない 。



だって頑張ってるし 、 いつも 。



それに今日は小野くんの言葉に甘えさせてもらおう 。



いつも甘えてるか …