あの後熱はひどくなってもう1日休んでしまった 。
わたしに気を遣ってか 、 小野くんは 『 大丈夫だった ? 』 というメッセージだけ送ってきた 。
わたしは 『 もう全部終わらせました 』 とだけ送ってずっと寝ていた 。
なんだかスッキリした 。
重い荷物がなくなったみたい 。
わたしの首筋や鎖骨には律に付けられたキスマークや歯形が何個も残っているけど 、 わたしにとってはもう何の意味もなかった 。
でもどこか気まずくて昼休みは校舎の奥の階段でお弁当を食べている 。
日の当たらないところで人気もない 。
高校入学した時からずっと落ち着ける場所だった 。