わたしの一言でさらに不機嫌になる 。


わたしを見下ろす律が怖くて絆されそうになるけど小野くんと約束した 。



「 うるさい 。
 あいつの変な香水の匂いが充満してる 」



「 いたいっ … ! やめてってば !! 」



律に首や鎖骨の近くを痛いくらい噛まれたり吸われる 。



必死に抵抗してもやめてくれない 。


病気だって言ってんのに 。



みるみる心の中の気持ちが冷めていく 。



わたし 、 最初っから律に恋してなんかなかった 。


ずっと依存してたんだ 。



優しい律に都合よく心を満たされようとしてたんだ 。



わたしも都合よく律を使ってた 。



優しい律だけが好きだったんだ 。



ごめんね 、 わたしも律の表面しか好きじゃなかった 。