誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





わたしの部屋まで着くとベットに押し倒される 。


押し倒された衝撃で目眩や頭痛が再発する 。



「 律 … わたし熱出してるって言ったよね … ? 」



わたしに覆い被さる律を見上げる 。



「 でもそんな状態で小野くんを家に入れたよね 」



「 律が想像するようなことは何もないし
 小野くんはわたしを看病してくれたの … !
 … 律と違って … !! 」



わたしのことなんか何も考えてない 。



相変わらず律はわたしを都合よく使うね。



それでもいいと諦めていたけど、最近それがすごく悲しいの。



潮時はとっくに過ぎているから、もういつ終わらせばいいかわからない。







でもすごく悲しいの。