誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 また学校で待ってる 」



わたしを待ってくれる人がいると思うと少し感動する 。


友達なんて要らないとか思ってたけど欲しくなってきた 。



『 ピンポーン 』



「 え ? 」



突然のインターホンに2人顔を見合わせる 。


1日にこんなにインターホンが鳴ったことはない 。


宅配便も何も頼んでない 。


少しだけ不安になってきた 。



「 … 開けていい ? 」



無言で頷くと小野くんが扉を開けた 。





「 … 市川くん 」




体が固まっている小野くんの後ろから律の姿を確認する 。



なんで …



一緒に帰る以外で律がわたしの家に来たことはなかった 。



律は明らかに冷めた目でわたし達を見ていた 。