誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 律との関係を終わらせる時 …
 そばにいてくれませんか … ? 」



わたし1人じゃ無理 。


何度も失敗してきた 。


勇気が欲しい 。 もう戻れないくらいの 。




「 むしろ大歓迎 ! 」



顔の前でピースをする小野くんに笑えてしまう 。



もうわたしは寂しさを埋める必要もない 。


寂しさは埋められないって小野くんに教えてもらったから 。




「 もういい加減帰らないとねっ !
 何度も言うけど安静にしてるんだよ !? 」


「 わかってますからっ
 小野くんも気をつけて帰ってくださいね 」



玄関まで見送りに行く 。



もう時計は5時を回っていた 。


帰る時間なのは分かっているけど寂しいと思うのはきっと熱を出しているからだ 。