誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 本当にありがとうございました 」



帰る支度をする小野くんの後ろで呟いた 。



「 ちゃんと薬飲んで休んでね ! 」


「 小野くんには色々助けられました 」




小野くんと出会わなかったら今もこれからもだらだらと律と関係を続けていたかもしれない 。




「 助けたって言うか …
 邪魔しただけなんだけどね 」



「 そんなことないです … !
 …… あの 、 さっきの事なんですけど … 」



さっき小野くんに抱きしめられたことを思い出した 。


深く聞くことではないんだけど 、 どうしても気になってしまった 。



「 ああ 、
 こんな透子ちゃんの近くにいるのが
 夢みたいで全部夢だったら
 どうしようって思ったの 」