誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





ここまで言って小野くんを恐る恐る見上げる 。


もしかして他人が作る料理苦手かな 。


迷惑だったかな 。


重すぎたかな 。



いろんな不安が今更頭の中によぎる 。


小野くんは驚いた顔をして固まってる 。




「 そんな特別な料理 、
 俺が食べていいの … ? 」



「 あ 、 まあ特別なのは特別なんですけど
 簡単だし … 思い入れがあるだけで
 味の保証はできないんですけど 」



キャビアフォアグラとかそんな価値のある料理じゃない 。


自分で勝手にレベルを上げてしまい苦笑いする 。




「 ううん 、 食べたい !
 透子ちゃんが作ったスープ !! 」



よかった …


小野くんにとってはただの野菜スープを喜んでくれた 。