誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 … ありがとうございます 」



そう言うと小野くんは優しくわたしの頭を撫でる 。


… 別に恋人でもないのに 。



家にある冷却シートをおでこに貼ってもらった 。




「 うんっ ! じゃあまず何か食べよっか !
 ゼリー買ってきたんだけど食べる ? 」



小野くんが持ってきたビニール袋の中は思ってた以上に入ってる 。


ビニール袋をわたしの机の上に置いてゴソゴソとゼリーを4個取り出した 。



「 一緒に食べよ〜 !
 透子ちゃん何のゼリー食べる ? 」



「 …… みかん味 」



小野くんの両手の中にあるゼリーを1つ選ぶ 。


なんか昔に戻った気分だった 。


わたしが熱を出すとお母さんはみかんのゼリーを食べさせてくれた 。




「 おっけー !
 じゃあ俺ぶどうゼリー食べよ ! 」



椅子をベッドの横まで持ってきて一緒に食べ始める 。


いつもは一緒に食べたくないなんて思うんだけど 、 今日は別だ 。