誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





こんなはずじゃなかったのに …



小野くんに支えられたまま家に入る 。



「 ご飯は ? 食べた ? 」



「 … たべてないです 」



「 … すごい熱い … 冷却シートも貼ってないし … 」



わたしのおでこに小野くんの手を当てられる 。


冷たい小野くんの手が気持ちいい 。



こんなことになるんだったらご飯も薬も済ませておけば良かった 。



迷惑かけたくないのに 。




「 ごめんなさい 、 迷惑ばっかり … 」



自分の部屋のベットまで運ばれてわたしは上半身を起き上がらせてベッドの上で休む 。

布団も小野くんに腰まで掛けてもらった 。


これくらい自分でできるのに頼ってしまった 。




「 でも俺が来なかったら
 もっと悪化してたかもしれないし …
 今はありがとうの言葉が欲しいかな 」



小野くんの笑顔が今は安心する 。