病気の時はなぜか弱ってしまう 。



いつもは小野くんと一緒に居たくないのに 、 なぜか今は安心している 。


ただの熱なのに 。



「 … 透子ちゃん … ? 」



わたしが唖然としていると小野くんがわたしの顔を覗き込む 。




「 … っ … どうして家が分かったんですか ? 」



「 この前家まで一緒に帰ったじゃ〜ん !
 さっきメッセージ送ったけど返事なかったから
 熱に効きそうなやつ買ってきたよ〜 ! 」




こんなことされたのいつぶりだろう 。


熱で深く考えられない 。




「 … あ … ごめんなさい 、 お金出します … 」


「 いいからっ ! それより薬飲んだ ?? 」