今は昼の1時 。


ご飯も薬も飲まなきゃいけないのに 、 やる気が出ない 。


今日一日 ご飯も薬も何も飲んでない 。



ずっとベッドで寝てるだけ 。




『 ピンポーン 』



家のインターホンが鳴る 。



誰 … 宅配便 … ?




「 透子ちゃーん ! 平気 ? 」



なんで … 小野くんの声が聞こえるの ?



フラフラしながら髪を整えてドアの鍵を開ける 。



「 … 小野くん … ? 」



「 センセーから透子ちゃんが熱出した
 って聞いてお見舞いに来た〜 ! 」



そう言って小野くんは物が詰まったビニール袋を顔の横まで上げて見せる 。




「 あの … 学校は … ? 」




今日は平日 。

普通なら5時限目の授業を受けてるはず 。




「 ん ? だって透子ちゃんが病気なんだよ ?
 授業どころじゃないよね ! 」



つまりサボったと 。