「 … お前 … 」



「 お前いい加減にしろよ !!
 お前のその気持ち悪い態度が
 透子ちゃんを苦しめてんだろうが !!! 」



小野くんがこんなに怒るのは見たことがない 。


わたしのために怒ってくれているのだろうか 。


だとしたら 、 申し訳ない 。 罪悪感でいっぱいだ 。




勢いよく律に掴みかかろうとした小野くんにしがみついて止める 。




「 小野くん !! ごめんね … !
 お願いだからやめて … っ ! 」



わたしが止めるとゆっくり落ち着きを取り戻し 、 律から離れた 。



「 何のつもりですか 」



律の質問に答えさせたらまた小野くんは冷静じゃなくなる 。




「 …… ありがとう 」



わたしが小野くんにそう言うと悲しそうな顔をした 。



「 … ごめん … っ 俺帰るわ 」



小野くんはカバンを取りに自分の教室へ行った 。