「 話って何ですか 」



「 … このくらい離れてれば大丈夫 … ? 」




小野くんはゆっくり教室に入ってくるとわたしから1つ席を空けて椅子に座った 。




「 この間は酷い事たくさんしてごめん
 怖がられても仕方ないし
 許されようとも思ってない
 … でも話したことは本当だよ 」



やめて 。


もう聞きたくない 。


もう現実は見たくない 。




「 本当でも嘘でもいいです
 わたしには律しかいないので
 どうにもならないんです 」



律のそばに居られるだけでいい 。


律が離れていったらわたし一人ぼっちになっちゃう 。