誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 姿見えなきゃ誰でも一緒でしょ 」



そう言って外したネクタイをわたしの目に近づけてきた 。



「 やっ … ! 何っ ?!
… やだ … !やめてください ! 」



必死に抵抗しても逃げ場がなくて簡単にネクタイで目隠しされる 。


怖い 。


胸がモヤモヤしてくる 。


早く出たい 。


酸素が薄くなったみたいだ 。




「 安心して 。
 アイツみたいに変な事しないから 」



必死に暴れるわたしを小野くんは包み込む様に抱きしめる 。



もう変な事なんだけど 。



安心なんかできるわけない 。



湿ったワイシャツから小野くんの体温が漏れ出す 。