誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 …… ごめんなさい 。 … もう帰ります 」



『 わたしも愛してる 』 なんて恋愛映画のような事は言えない 。



逃げるように離れようとした 。



離れようとするわたしの腕を逃さず小野くんに掴まれる 。



わたしが何かを言う隙も与えず体育倉庫へ引っ張られる 。



「 小野くん …… なんで … ? 」



いつも律と一緒に居る場所 。


この場所だけ 、 律はわたしのことだけを考えてくれる 。



わたしは律とじゃなきゃ一緒に入らない 。



入りたくなかったのに 。