誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 だとしてももう小野くんを
 巻き込まないって決めたので 」



早く雨止んでくれないかな 。


雨は強いままで雨音があちこちから聞こえる 。



「 それは透子ちゃんの考えでしょ ?
 俺は好きな子が何かあったか
 知りたいだけなの 」



好きな子ってわたしのことか …


すらっと出ちゃうからびっくりした 。




「 別に辛い出来事とか
 あったわけじゃないんですよ
 わかりきってたことですし 」




「 そっか 」



「 でも 、 わたしってなんなんだろうなぁ
 って思っただけなんです 」



ボソボソと心の中からバラバラになった言葉を探すようにわたしは小野くんに話せること全部話した 。