誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





連れて行かれたのは体育倉庫の影 。


小野くんと腕がくっつくくらい近くて 、 お互いびしょ濡れなのに小野くんの体温が伝わってきてわたしの左腕だけ暖かい 。




「 ここなら屋根あるしいいでしょ ? 」



「 何でわざわざここに来たんですか … ? 」



「 ん〜 … なんとなくかな 」




なんとなくって…




「 … そういえば 、
 夏の予定壊してしまってごめんなさい 」



「 壊れてないよ ?
 まだ先のことだからわかんないよ ? 」




この期に及んでまだわたしと夏休みを過ごそうとしてることに驚き 。


酷いことばっかりしてしまったのに 。