思い出の場所なんて言うほど特別な場所じゃないのに 。
「 ふふっ … そんな意味ある場所じゃないですよ 」
緊張が緩んでしまう 。
わたしにとってこれが小野くんと最後の会話だと思ってるから 。
「 俺には特別な場所なの 」
「 … あの日 、 アイツに手を引かれてる
透子ちゃんが助けて欲しそうに見えた 」
「 どういう意味ですか … ? 」
「 くっついたり離れたり 。
透子ちゃんとアイツの関係って不安定だよね 」
返す言葉が見つからないまま小野くんはぷつぷつと話を続ける 。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…