誰も見ないで 、 僕だけを選んで 。





「 … 遠回しに言ってた !
ほんと … 泣きそう 」



強い力で抱きしめ返される 。




「 律にはわたしが必要だもんね 」



「 うん 」



「 なんか素直 」



「 だから離してやらない 、 絶対 」




ようやく離れると 、 律の片手に治りかけとは言え結構大きめの切り傷を見つけた 。




「 … どうしたの 、 それ … 」




痛々しい 。 痕にならないか不安 …



「 透子と会えなくて辛すぎて切っちゃった 」