「 でも僕たちはお互いの寂しさがどんなに
虚しくて辛いものなのか知ってる 。
知ってるから満たし合えるのは
透子とじゃないとダメだし 、
透子の辛さを理解できるのは
僕しかいない 。 」
それもそうだよ 。
だって律にしか家庭の事情話してないし 。
家に帰ってもだれもいない寂しさとか 、
父親にとってわたしは一番大事でもない虚しさとか全部律にしか話してないもん 。
「 それはずっと変わらない事実だよ
どんなに透子が嫌がっても
透子を理解してるのは僕しかいない
僕と透子は重力のはたらきみたいに
引かれ合うんだよ 」
そんなの嫌だよ 。
だってそしたらわたしずっと辛いままじゃん 。
律と好きな人が幸せそうに話してるのを見てるだけ 。
好きな人が自分のものにならないのに 。
そんなの 、 耐えられない 。

